最近話題の“リーキーガット”という言葉を知っていますか?
グルテンフリーで“腸もれSTOP”を目指してみませんか?
まとめ
- 腸バリアの健全性を示す指標である腸の透過性が慢性的に増している“リーキーガット”(腸もれ)に気を付けよう。
- 小麦の主要たんぱく質である“グルテン”が原因で、腸の透過性(腸もれ)を高めてしまう報告あり。
- 腸のバリア機能を保護する栄養素である“食物繊維”とグルテンフリー食生活のW効果で、“腸もれSTOP”を目指してみませんか?
リッキーガット(腸もれ)とは?

昨今、「腸内環境を整えたい」「腸活に取り組みたい」などのニーズが高まってきていると感じています。
皆さんは、「リーキーガット」という言葉を聞いたことがありますか? 「リーキーガット」とは、英語の「リーキー(漏れている状態)」と「ガット(腸)」が組み合わさった言葉で、腸バリアの健全性を示す指標である腸の透過性が慢性的に増している状態(※1)で、“腸もれ”と表現されたりします。
グルテンが腸内細菌に影響を与えると・・・

小麦の主要な構造たんぱく質である「グルテン」は、腸内細菌叢に影響を与え、腸の透過性を高めてしまうとの報告があります(※2)。
腸の透過性が増すと、アレルギーや代謝障害、さらには心血管系障害など、さまざまな病態の原因となる可能性が高い
と言われており(※3)、気になるところです。
私たちが健康で過ごすには、消化吸収という積極的に栄養素を取り込む役割を担う小腸(※4)を
健康な状態にしていくことが大切と考えます。
腸のバリア機能を高めるためには

腸もれの状態にならないよう、腸のバリア機能を保護していきたいですね。
腸のバリア機能を保護する栄養素をご存じでしょうか?
それは、第6の栄養素ともいわれる“食物繊維”(※1・※5)。
腸内の健康な状態を維持することに役立っていると考えられています(※1)。
腸内環境の改善によるお通じへの効果や、血糖値上昇の抑制や腸内細菌を増やす作用のある“食物繊維”(※5・※6)。
その食物繊維を摂取する食生活をおくることで、“腸もれ”を防ぎ、腸内を健康な状態を保てるよう心掛けていきましょう。
腸もれの状態にならないように、「グルテン」を摂取しない、いわゆる「グルテンフリー」の食生活を取り入れるとともに、食物繊維をより摂ることを意識して、“腸もれSTOP”を目指してみませんか?
参考文献
- (※1)Haruki Usuda. Takayuki Okamoto. Koichiro Wada.(2021) Leaky Gut: Effect of Dietary Fiber and Fats on Microbiome and Intestinal Barrier. Int J Mol Sci. 2021 Jul; 22(14): 7613.
- (※2)Nutrients. (2018 Nov.) Possible Prevention of Diabetes with a Gluten-Free Diet. 10(11): 1746.
- (※3)Clinics (Sao Paulo). (2010 Jun.) Possible Links between Intestinal Permeablity and Food Processing: A Potential Therapeutic Niche for Glutamine. 65(6): 635–643.
- (※4)穂苅量太. 三浦総一郎.(2011) 消化・吸収機能からのアプローチ. 日本内科学会雑誌 第100巻 第1号・平成23年 1月10日:126-132
- (※5)食物繊維 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
- (※6)食物繊維の必要性と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
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